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アフリカ・レポート―壊れる国、生きる人々

  1. 2010/07/18(日) 19:26:40|
  2. ★★★★★|
  3. トラックバック:1|
  4. コメント:0
ある方に本書の存在を教えていただいて、面白そうだったのでこちらもamazonで取り寄せました。
一時期、アフリカ諸国の低開発問題について興味を持っていた時期があり、それなりにいろんな本も読んだのですが、いまだに私の中では明確ではありません。
(「アフリカ経済学宣言」を読んでいたころの話です)
人口密度の低さと、土地所有制度が未確立なことがあいまって、「緑の革命」が発生せず、いつまで経っても人が暮らすためのコストが下がらないことに原因がある、といった話もありますが…一つの原因に帰着させようということ自体が間違いなのでしょう。

本書では、アフリカ諸国の多くの指導者層が、自らの蓄財のために庶民層の生活を省みないことが、低開発の大きな原因とされています。
とくに、西洋各国にはかつて(そして今も)、植民地としてアフリカから搾取してきた負い目があるために、指導者層に対して強く不正を糾弾できないという問題があります。
アフリカ側からは、何を言われても「西洋の搾取のせいである」「非難は人種差別的な思想に基づくものだ」と反論すれば、そこで議論を終わらせることができる…免罪符を手にしてしまっているのです。
また、国内に対しても、庶民の不満をそらす手段としても上記の論法が用いられており、そのためにどうも現状を他人のせいにしてしまう思考回路が出来上がっているようにも感じました。
根深い問題ですね…。

維新時代の日本との対比も少しだけ言及されています。
かつての日本は、ぼやぼやしていると列強諸国に占領されてしまうという切迫した危機感があったために、国内が一致団結できました。
一方、現代のアフリカ諸国指導者層にはそういった危機感は全くなく、そのためにぬるま湯に漬かっているのではないか?といった視点は、説得力のあるものに感じました。
本来なら不正に蓄財するような指導者は、それなりの罰をうけるべきなのでしょうが…。

文章も易しく、興味のある方にはお薦めの一冊です。
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ダメな指導者と活気ある国民:アフリカ・レポート―壊れる国、生きる人々

アフリカ・レポート―壊れる国、生きる人々 (岩波新書)作者: 松本 仁一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/08メディア: 新書 アフリカが発展するには国境を引き直す必要がある。 少なくとも、今のままではアフリカが先進国になる日などやってこない。 そんな絶望的な状況がよくわかる一冊。
  1. 2010/10/25(月) 23:32:34 |
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